緊張との付き合い
楽器を人前で弾くのは緊張します。
私はかなり緊張してしまい、それを振り切って弾くのは大変です。
一番緊張したのは三味線の師範試験の時です。
普段大勢で弾いたり違う楽器や唄が入るとリラックスして楽しめるのですが、試験は一人で弾き唄い。
「もうお酒飲まなきゃできないかも」なんて最初は笑っていたのですが、直前に「本当にお酒飲まないとダメかもしれません🥲」半泣きで言ったら師匠が焦って「一階にコンビニあったかしら💦ワンカップ、」どうしてワンカップ?私一気飲みするの?と半泣きになりながら戸惑い。結局焦った師匠を見て私が焦ってまさか飲んで試験を受けるわけにはいかないので間違いながらも何とかやりました💧
師範になってからは緊張との付き合いについてよく考えていてだいぶ改善されました。
篠笛を習っていて発表の機会がありました。
慣れていない楽器なので余計に緊張します。三味線は緊張しても音は出るのですが、篠笛は音が出なくなるという絶望的な楽器なので、その訓練として、私はちょっと緊張する人の前で練習させてもらおう!と思って、ピアノの先生の前でレッスン前に篠笛を披露するというのを二週にわたってやりました。
その時は、緊張しても意地でも気力と根性で吹き切るという荒技をやってなんとかしましたが、荒技は良くないけど開き直る気持ちは必要とあらためて実感しました。
そしてある先生から為になるお話しをいただきました。
緊張はしてもいい!と。目から鱗です。
緊張するのは、一音でもいい音を出したい、いい演奏をしたいという気持ちからだから、大いに緊張してください、と。家で一人で練習するのと同じ気持ちで人前で弾くのは違う。家で弾く時も時には、誰かに聴かれているという気持ちで練習することは必要、と。
すごく有難いお話しをいただけました。
やはり私も教えるようになったからもう終わり、ではなく、学ぶということは自分一人ではなく、多くの先生方や年長者の方からご指導いただいたりお言葉をいただく機会は自ら作っていかなければいけないと実感しています。
緊張しない人なんて滅多にいません。それを良い方向に転換できるようにしていきたいものです。
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